「冷え」は万病の元であり、
「自律神経の乱れ」も万病の元
自律神経
自律神経とはひとことで言えば、内臓器官のすべて、とりわけ血液をコントロールしている神経です。
また、人間の生命活動に欠かさない「呼吸」も実は自律神経がコントロールしています。
ですから、自律神経とは、私たち人間の生命活動の根幹、と言っても過言ではないのです。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2種類の神経から構成されています。
※交感神経(緊張・興奮 昼間働く神経)
車でいうとアクセル
これが高まると、血液が収縮し、心拍数、血圧を上げます。
呼吸は浅く速い。
身体は緊張、身心共に興奮状態。
※副交感神経(リラックス 夜働く神経)
車でいうとブレーキ
これが高まると、血管が拡張し、心拍数、血圧共に下降。
呼吸を深くゆっくり安定させます。
身体はリラックスモードに入る。
交感神経は主に昼間働きます。
人が活動づるときや運動するときに活性化し「元氣はつらつ」「やる氣まんまん」の
状態をつくり出す神経。
副交感神経は主に夕方から夜にうかけて働きます。
人間が休むときや、食事をしたときに活性化して「ゆったり氣分」「のびのびリラックス」の
状態をつくり出す神経。
通常は拮抗関係にあり、理想は1:1
しかし、忙しい現代社会を生きる私たちは自律神経のバランスが乱れた人ばかりです。
なかでも「副交感神経のレベルが低く、交感神経優位になっている人」が圧倒的多数です。
自律神経の機能調整を失う 自律神経失調症です。
この「副交感神経の低下=交感神経優位」これこそが万病の元です。
交感神経優位になると、血液の流れが悪くなり、免疫力も体力も低下し、さまざまな病氣に
かかりやすい状態になってしまいます。
そして、臓器の働きも悪くなり、成人病や生活習慣病をどんどんまねいてしまうということです。
ストレス社会といわれる現代社会。
ストレス社会は自律神経が乱れる社会と言い換えることができます。
ただそれはある意味仕方のないことです。
自律神経のバランスにとってストレスは最大の敵なのですが、現代社会において、
まったくストレスを感じずに生きることは極めて難しいからです。
満員電車の中で人混みにもまれ、生き残り競争の中しのぎを削り、
溢れる情報に振り回され・・・
朝起きてから夜寝るまで、現代社会は交感神経ばかりを刺激し、副交感神経の働きを下げる要因
に満ちています。
そのため、自律神経のバランスを取り、安定させるためには、副交感神経の働きを上げる必要があります
自律神経の安定に絶対に不可欠なのが「入浴」です。
日中に交感神経を働かせ、緊張・興奮状態になった身体をリラックスさせることが大切です。
夜寝る前の入浴の最大の目的とは、身体をきれいに清潔にすることであり、
自律神経のバランスを整え、いかに自分の身体を質のよい睡眠にもっていくのかです。
ですから現代社会においては「副交感神経の働きを高めること」こそがもっとも根本的かつ
現代を生き抜くための最高の健康法です。
忙しい社会に生きる限り「時間」は限られます。
そのため、お風呂をシャワーですませてしまうこともあると思います。
そうすると副交感神経の働きがガクンと下がるので、質のよい睡眠のためには好ましくありません。
その結果「睡眠障害」「不眠症」に悩まされます。
「睡眠障害」「不眠症」の原因の1つが、
寝ているときでさえ、交感神経が働き緊張・興奮状態のため、
寝つきが悪い・睡眠不足・寝た氣がしないなどの症状はリラックスモード(副交感神経)に
スイッチが入っていないからです。
質のよい睡眠リラックスモードにスイッチを入れるため、
入浴は湯船につかり、しっかりと体温をあげ、副交感神経を働かせることが大切なのです。
健康維持のために町の銭湯(ビバークランド)をご利用ください。