入浴は、6世紀に仏教が日本につたわってきたときに、一緒に入ってきたと言われています。
仏教が伝来すると各地に寺院が建ち、僧侶が身を清めるための「浴堂」も造られました。
仏教では「沐浴」の功徳が説かれ、身の汚れを落とすことが重視されました。
それ以外にも、病などの災難を取り除き、福を招く、幸福になる
という大切な修行のひとつだったそうです。
やがてこの入浴施設を病人や貧しい人に開放して入浴を施すようになりました。
これを「施浴」(せよく)といいます。
弘法大師ゆかりの温泉は、全国に数十か所。
お釈迦様も弘法大師も「入浴」が大切ということを伝えていました。
湯船に入り「あぁ~極楽 極楽」と 今ではあまり聞きあませんが、
入浴は「極楽」を体感できる貴重な時間です。